購入当初から何だかベタベタしてて、ゴシゴシやると塗料が剥げて、手につくし・・・。
グッタペルカ周りの金属部分も爪で擦ると塗料が剥がれて・・・勝手な想像ですが、恐らくは日本にやってくる前にどこかの誰かが適当なペンキでペタペタやっちゃった感じですね。
嫌で嫌で仕方なかったんですが、暫くは消しゴムなんかでゴシゴシやって、取れる塗料は取ってしまって、少なくとも手に付かないレベルで使ってましたが・・・何だか気分が悪い状態が続いておりました。
で、今回思い切ってリフレッシュしよう!と。
まずは、お手軽に塗装で何とかならんかと思い、グッタペルカとグッタペルカ周りの金属部分もまとめて塗れると思って、いつかは試してみたかった「染めQ」で挑戦。
こんな感じな訳です。
表面の黒い塗装が剥げて、何とも言えぬ色合いに。
使い込んでるカッコよさ・・・は残念ながらありません。
ちょっと調べると、ゾルキーの分解情報は得る事が出来ますね。
サクサクっと、ここまでバラすのは簡単です。
って感じで完成!
と、思ったんですがね・・・。
グッタペルカ部分も金属部分もイイ感じで塗れてたと思ったんですが、試写に行って数十分使ってると、だんだん剥げてきて・・・。
勿論、乾燥は充分だったんですが、恐らくは下地処理が甘かったかと・・・。
いくらミッチャクロン使っても、その下の塗料をしっかり剥がさなきゃ意味ないですよね。
染めQ高かったのに・・・。
使ってみたかったからいいけどね。
残念。
でも、ここで止めたら意味がない!ゾルキーが使えない!
本当はここまでやる気は無かったんですが・・・グッタペルカを剥がして、新しい貼り革を貼ります!
そうと決まれば、頼りになるのは「Aki-Asahi」さん!
問い合わせると、まだゾルキーの貼り革は購入できるとの事!しかも、D型・E型のレンズマウント周りに曲線のあるタイプも大丈夫!
しかも、色々とアドバイスまで頂き、本当に助かりました。
ありがとうございました!
早速注文して、届くまでの間に準備です。
まずは、グッタペルカを剥がします。
この作業がやりたくなかった・・・。色んなトコで調べると、お湯で煮たり剥離剤使ったりと、とにかくゾルキーのグッタペルカは頑固者!
自分に上手く剥がせる自信がなかったのです。
Aki-Asahiさんのアドバイスの中に「オーブントースターでチンしてやると、割と簡単に剥がせる」とありまして、これならお手軽だと挑戦してみました。
たまたま捨てる前のオーブントースターがありましたので、試しに3分・・・。
まだ硬い。
次に5分・・・。
何だか臭い。
慌てて取り出すと、グッタペルカがプクッと膨らんでる!
すかさずマイナスドライバーで・・・。
・・・今まで難しく考えてたのが、嘘の様に簡単に剥がれるグッタペルカ・・・。
ザクザクと気持ちよく剥がれていきます。
こんなに簡単に終わると思わなかったので、一気に次の工程へ。
グッタペルカ周りの金属部分を磨きます。
黒で塗っても良かったのですが、相手は金属。
また上手く塗れなくて、剥がれたりするのは勘弁です。
ペーパーで磨いて、最後は金属みがき ピカピカンで仕上げます。
意外に大変でした。
1時間くらい掛かったかな?
あんまり綺麗にすると周りとバランス取れないですし、どうせくすんでくるんでほどほどに。
でも妥協はせず。
そうこうしてると、貼り革が到着。
なんと、おまけで練習用の革まで!
嬉しいおまけです。これは大切に保管させて頂きます。
注文したのは下の写真のバルナックライカに近い合皮。
綺麗にカットしてあるので、後は貼るだけですね。
慎重に・・・慎重に・・・。
何とか上手く貼れました。
注文した際に、Aki-Asahiさんがおっしゃっていたのですが、ゾルキー・・・ロシア製のこのカメラは個体差があって、同じに見えても微妙に形が違う事がよくあり、完璧に合う革を作るのは難しい。微妙に合わない可能性があるとの事。
勿論、承知の上で購入させて頂きましたが、僅かなズレはあるもののバッチリです!
充分納得のいく出来!
このネジ穴のズレは気になりましたので、セメダイン スーパーXの黒でチョイチョイっと。
後は、元通りに組み立てるだけ!(ばらすのより難しくて苦戦しました・・・。レンズマウントのネジが難しい・・・。)
今度こそ完成!
う~ん・・・カッコイイ(笑
凄くイイ感じです。
今まで持つのが少し躊躇われたグッタペルカも、すっかり姿を変え、いつまでも触っていたいお姿に。
数回これで撮影に出掛けましたが、快適快適。
愛着も倍増です。
今回は良い勉強になりました。
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